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エルヴィス:Elvis Aron Presley [固有名詞(人名・実在)] →エルヴィス・プレスリーの墓‐文芸ジャンキーパラダイス 彼の腰の動きが余りにもセクシーだというので、テレビ放送で顔しか写してはいけなかった、という話がある。 →Wikipedia‐エルヴィス・プレスリー |
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メルヴィルの怪物:Melville's behemoth [固有名詞の婉曲的表現] ハーマン・メルヴィル『白鯨』に出てくる鯨のこと。『白鯨』の原題は作中の鯨の名前"Movy-Dick"である。かつて白鯨に片足を食いちぎられたエイハブ船長が復讐を誓い、多様な国籍の船員を率いて鯨を追う。メルヴィルは船乗りだったこともある。 →関連作品『白鯨』 →松岡正剛の千夜千冊‐第300夜『白鯨』ハーマン・メルヴィル ゴシック物語:gothic tale [普通名詞(慣用的表現)] 怪奇小説。暗く陰惨でおどろおどろしい雰囲気を思い浮かべていただければいいかもしれない。 所謂ゴスロリだとかゴシックな装いというのも、中世風とかゴート人風という意味ではなく、ゴシック小説に出てくる人物のような出で立ち・風貌、というニュアンスだろう。 余談。「ブラム・ストーカーはカニを食べているときにドラキュラのアイデアを思いついたそうだが本当か」と訊かれたがある。申し訳ないが知りません。この手のものが好きでたまらないという方には、国書刊行会出版『怪奇幻想文学辞典』など如何でしょう。 シンプソンズ:Simpsons [固有名詞(キャラクター)] C.C.レモンのCMでもおなじみ。米国テレビ史上最長寿を誇るアニメ。 →FOX CHANNEL ジョン・D・シンクレア:John D. Sinclair [固有名詞(人名・実在)] The Divine Comedy: The Inferno. John D. Sinclair, trans. New York: Oxford University Press, 1939. 失楽園(ジョン・ミルトン):Paradise Lost / John Milton (1608-1674) [固有名詞(文学)] キリスト教三大文学の一つ(残りは『神曲』と『ファウスト』)。サタンの叛乱と人間の楽園追放を書いた長編叙事詩。 ミルトンは晩年、蝋燭の光だけを頼りに政治的パンフレットを書き続け、それが原因で(もしくは過労の為)、黒内障を患った。『失楽園』内でもそのことを嘆くくだりが出てくる。『汝は、この眼を――汝の光芒を求めて輾転とするもただむなしく、ついに曙光も見出しえないこの眼を、二度と訪れてはくれぬ。それほど徹底的に黒内障(ドロップ・シリーン)が視力を奪い去ってしまったからだ』(岩波文庫版『失楽園』第三巻より) これと対になっていると思しきミルトンの叙事詩『復楽園(回復楽園)』の和訳が出ていないのが不思議で仕方ない。 神曲(ダンテ・アリギエリ):the divine comedy / Dante Alighieri (1265-1321) [固有名詞(文学)] 地獄篇・煉獄篇・天国篇の三篇から成る長編叙事詩。世界最高の文学作品と讃えられる。私もそう思う。 著者であるダンテ自身が人生半ば正しい道を見失った迷える主人公となり、ヴェルギリウス(理性の象徴で、地獄・煉獄担当)とベアトリーチェ(愛の象徴で、天国担当)によって救いへと導かれていく。壮絶な地獄巡りから幕を開け、煉獄を経て天国へ至る壮大な物語。 一人の人間の魂の遍歴、社会風刺、キリスト教的世界観の描写、占星術、芸術的としか云い様のない構成と韻文、それでいながら口語(トスカナ語)で記述されており「イタリア語」の創始に貢献したなど、魅力を此処で語りつくす事はとても出来ない。いや、正直私が魅力だのなんだの云うのもおこがましい。 →松岡正剛の千夜千冊‐第913夜『神曲』ダンテ・アリギエリ ポポモ:Popomo ポストモダン等と関係有? 結果主義:Consequentialism[普通名詞(思想)] 原因や経過を無視して、ただ結果のみを重視する思想。『家』にまつわる諸々の事態の原因が不明で、そして家が流動的であることも手伝って経過も説明できないことから、「結果として何が起こったといえるのか」を考える立場だろう。 新造形主義:Neo-Plasticism [普通名詞(思想、美術上の理論)] →Wikipedia−新造形主義 現象学:Phenomenology(英) [普通名詞(学問・哲学)] 現象学そのものより、現象空間(phenomenal space)という言葉を説明したほうが解り易いか。現象空間とは、客観的な物理的空間とは異なる、個人の主観によって把握される空間のことである。ネイヴィッドソンの家の内部が絶対的な空間ではなく、其処に居る人の心理状態を反映して、個々人によって感じ方や見え方が異なってくるのではないか、という論からこの学問に繋がるものと思われる。 現象学という学問自体をなんとなく判っている気でいたが、Wikipediaを見たらよくわからなくなった。 →Wikipedia‐現象学 今日ではヘーゲルとフッサールのものが主流らしいが、後に『存在と時間』で登場するハイデガーも主な現象学者である。この哲学の流れはサルトルにも繋がっていく。 情報理論:Infomation theory 情報の量を定義し、情報の変換・伝送を体系化した数学的基礎理論。通信・物理学的測定・コンピューター・生物学などに影響を与えた。 マルクス主義:Marxism [普通名詞(思想・哲学、社会学、経済学など)] カール・マルクスと、フリードリヒ・エンゲルスの思想をベースにして確立された思想体系。弁証法的唯物論・史的唯物論・マルクス経済学・階級闘争論・社会主義の理論などからなる。……らしい。私の知っているカール・マルクスはMonty Python仕込みだからなあ。 →Wikipedia-マルクス主義 生物記号学:Biosemeotics [普通名詞(学問)] 私の言葉では説明不可能。理解の手がかりになりそうなサイトを→東京大学 情報学環・学際情報学府 西垣研究室ウェブサイト ニューエイジ心霊学:New Age spirituality ネオ・ミニマリズム:Neo-Minimalism 「あそこにはなにもない」:There's nothing there. 五分半の廊下→films参照。 探検#4→films参照。 ソーホーの芸術家たち:SoHo artists [普通名詞(婉曲表現)] SoHoはマンハッタン西部の地区で、"South of Houston (street)"=「Houston通りの南」の略称。以前は芸術・画廊などの中心地としてにぎわったが、今は化粧品広告街として知られている。ソーホーの裁縫には若い芸術家達の集まるGreenwich Villageという場所がある。 「メーキャップや高価なサウンドトラックが〜」 所謂低予算映画。『紙葉の家』について語る時よく持ち出される映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」もこれ。「CUBE」は低予算映画の傑作だと頑なに信じている私。 ワインスタイン兄弟:Weinstein brothers [固有名詞(人名・実在)] ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン。(原文で登場してコメントを寄せているハーヴェイは兄?)映画配給会社ミラマックスの創始者。ミラマックスは親元であるディズニーと経営上の問題から摩擦を生じさせており、二人は05年9月に退職した後別の会社を作っている。 →Wikipedia‐ミラマックス オーソン・ウェルズ「宇宙戦争」:Orson Welles / The War of the Woleds [固有名詞(映画)] 20C初頭地球に来襲した火星人と地球人の戦いを描いたSF映画。「火星人=タコみたいな形」はこの映画が発祥のようだ。H.G.ウェルズの『宇宙戦争』の翻案。 →Wikipedia‐「宇宙戦争」(スティーブン・スピルバーグ監督作品、2005年) →Wikipedia-「宇宙戦争」(宇宙人来襲を描いた作品の数々。最古はH.G.ウェルズ?) (『水晶の卵』は読んだ事があるが、まさかこの映画と関連していたとは……というか同じ作者だとは……) →Wikipedia‐オーソン・ウェルズ
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