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V エコー / Echo
p.48 - p.87
5章から註釈に記号が登場する。




epigraph:R.K.ナーラーヤン / Rasipuram Krishnaswāmī Nārāyan (1906〜 ) [固有名詞(人名・実在・インド)]
ラプシラム・クリシュナスワーミー・ナーラーヤン。 インドの作。旅行記・エッセイなども出版する。著作に『スワーミーと友達』『ミスター・サムパス』『キャンデー売り』『マールグディーの虎』など。『ガイド』でインド文学アカデミーの国民章を受賞。当代唯一との評価を受けているインドの小説の一人で、イギリスでの作品出版にはグレアム・グリーンが尽力した。後期の作品には「おしゃべりな男」(1986)「ナガラジュの世界」(1990)などがある。1975年に自伝「我が人生の日々」を出した。 邦訳著書に『向かいの』(House Opposite)。訳は柴田元幸。

 p.48
:地対空緊急コード?
 p.49
ピエール・メナール:Pierre [固有名詞(人名・非実在)]
J.L.ボルヘス『伝奇集』収録、"「ドン・キホーテ」の作者 ピエール・メナール"で取り扱われる人物。非常に説明しにくいというか、理解出来ている自信が無いのでWikipediaを参照していただきたい。二回目読んだ時は彼が誰だか知っていたので笑えた。まさかこんな人物が『紙葉の』に出てくるとは……
Wikipedia-ドン・キホーテの作者、ピエール・メナール

おれのばかな黒内障のガイド:
ヴェルギリウスのことかーーー!!……?

 P.51
アタナシウス・キルヒャー:Athanasius Kircher [固有名詞(人名・実在)]
17世紀のイエズス会の神父。余りにも広いというか深いというか凄いというかとにかくそんな人なので、説明は後回し。変わりに私の持っている本を。
キルヒャーの世界図鑑―よみがえる普遍の夢‐Amazon.co.jp

:?

:水星
:月
:土星
:無限大。タロー・カードの魔術師には、必ず頭の上にこの記号が描かれている。(力にもあったかな?)
:ギリシア文字の最後のアルファベット、オメガの大文字。「私はアルファでありオメガである」確か、黙示録にあった神の発言。

ユダヤ教のラビ: [普通名詞]
ラビ=律法学者。ユダヤ教徒は律法(トーラー)を何よりも重んじ、それに則って生活を営む。法に記されていない事柄の是非が問われた場合はラビ達が解釈を行ない、既存の律法と照らし合わせて是非を決定する。信仰や生活に関しての相談も受ける。みんなのおじいちゃん、って感じっすかね。

ワーズワース:William Wordsworth [固有名詞(人名・実在・イギリス)]
英国の詩人。1770年生まれ、1850年没。コールリッジとともに新しいロマン主義的な詩の宣言書「抒情歌謡集」(1798)を刊行。巻頭にはコールリッジの「老水夫行」、巻末にワーズワースの「ティンターン寺院の詩」が載せられた。1843年、桂冠詩人になった。
 p.52
メルクリウス:Mercurius [固有名詞(人名・神話)]
マーキュリー。水銀・水星。
ローマ神話のマーキュリーとギリシア神話のヘルメスは同一と見なされる。 旅・商売・発明・雄弁・窃盗・交通を司る神であるヘルメスは、極めて頻繁にギリシア神話の中のトリックスターと称される。
中世の錬金術では、エジプト神話における知識と書物の神・トートが合わさり、「ヘルメス・トリスメギトス(三倍も偉大なヘルメス)」なる人物が錬金術の祖として作られた。

プロメテウス:Prometheus [固有名詞(人名・ギリシア神話)]
神々の竈から火を盗み、人間達に分け与えた神。その功績により民衆の英雄となるも、日を盗んだ罰として岩に鎖で縛り付けられ、鷲に永遠に肝臓を啄ばまれるという刑に処される。肉体が再生するので、次の日になるとまた同様に鷲に肝臓を食べられる苦しみを味わうことになる。

ヨハネ福音書:
このヨハネは黙示録を書いたヨハネや、イエスに洗礼を施したバプティストのヨハネとは別の人。聖書には四人のヨハネが登場する。あと一人は失念。

 p.55
賛美歌の合唱:
教会も音楽ホールと同様、音響を計算した上で作られている。しかも単に音が残っているのではなく、反響中に狂いが整えられ、美しく調和した和音が本当に降り注ご続けるそうだ。音と建築物の関係を考える上で興味深い。いずれ、スペインのサグラダ・ファミリアが一個の巨大な楽器であるという説もご紹介し……これって最早常識だったりする?
教会音楽の楽譜にあるフェルマータ(音を任意の長さ延長・停止)は、エコーが止むのを待つ為に記入されている。北ドイツ・キールのセント・ニコラウス教会のエコーの時間は4秒、ケルン大聖堂は5秒、メットマンの教会では8秒。例しに時計の秒針を見つめ続けてみれば、これがいかに長いかわかることだろう。9秒間持続する教会もあった気がするが忘れてしまった。
どうでもいいが、「アカペラ」というのはラテン語の「ア・カペラ」=「教会で」すなわち「教会で歌うように、伴奏無しで歌う」の意。

:太陽。占星術の記号だが、日本の場合は象形文字「日」の発生した絵として馴染み深いかもしれない。

 p.56
エコーロケーション:echo location
発した音が障害物に反響して返ってくる時間の差から、地形を察知すること。 すなわち「耳で視る」。イルカやコウモリは超音波を利用してこれを行う。 かなり長期視覚障害を患っている人は、杖で地面を叩いた音を聴いて大体の地形を把握しているとか。 人間は外界の状況把握の約80%を視覚に頼っているが、それに次いで利用しているのが聴覚である。
魚群探知機は、魚が呼吸の時に出す泡を超音波で捕捉して魚の群れの位置を特定する。第二次世界大戦後、長崎の港町に居た古野清孝・清賢兄弟によって発明された。米軍から音響測定器を払い下げてもらい、改良を重ねに重ねて出来上がった魚群探知機は安定した収獲を齎し、港町の暮らしも安定。そんなわけで現在私達も毎日沢山の魚が食べられるわけである。 現在は釣りを嗜む人が使う為に小型のものが20万円程度で販売されており、魚の大きさまで分かるそうだ。なんとなく、いい。

マイケル・J・バッキンガム:Michael J Buckingham [固有名詞(人名・実在)]
"Seeing Underwater with Background Noise" by Michael J. Buckingham, John R. Potter and Chad L. Epifani
 p.57
サミュエル・オライリーが1891年につけられた古傷。:
Samuel O'Reillyは実在のタトゥー・アーティスト。彼の回転式タトゥーマシンは1891年に特許を取得している。ベースになったのはエジソンのオートグラフィック・プリンティング・ペン。これがどんなものかはよくわからないが、タトゥーマシンがモーターのロータリー運動を利用して、針を肌に何度も刺し込み、肌の奥に色を定着させるというあたりから、なんとなく想像がつくような気がする。
Samuel O'Reilly  History of Tattoo MachinesAbout.com

Lの反対?理解できない?多分そこにはXマークしかないのかもしれない。:
Lの反対=?
理解できない=:地対空緊急コード"Not understood."か?p.666の表を参照。
Xマーク=:地対空緊急コード"Unable to proceed."p.666の表を参照。



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