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シャルル・ド・ゴール:Charles de Gaulle [固有名詞・人(French)] 元フランス大統領。彼の名を冠したシャルル・ド・ゴール国際空港があり、「あんたの上に747が着陸するのは困る」という記述があるのは多分その為。シャルルはその綴りからも分かるように、英語読みだとチャールズになる。チャッキーはその愛称。 →Wikipedia‐シャルル・ド・ゴール (同名の空母も有) |
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「今から思うと、老人はアメリカ人だった。」「どこのものまでとは分からないまでも、その訛りに気付いていた」 知っている人なら判る地域特有の英語の訛があった、ということか。 英語などにも方言やそれに相当するような訛はあり、それによって出身地を特定出来る。映画「羊たちの沈黙」でレクター博士がクラリスの訛について指摘するシーンがあった気がする。詳細失念。 しかし英Wikipediaにザンパノはフランス人だったのではないかという推察もあるし、作中の随処にはフランスに相当馴染んでいないと出てこない(使わない)であろう言葉遣いが見られる…… ノム・ド・プリュム:nom de plume / ノム・ド・ゲール:nome de guerre [慣用的熟語(French)] プリュムの方はペンネーム、ゲールにはその他変名・芸名といった意味合いもある。雅号の方は本名との併記が可能であり、ミドルネームのように本名に挟んで使うことが出来る。例えば…… サンパー:Thumper [固有名詞・キャラクター] バンビのヴィデオを借りてきて勃起した、という記述からも分かるように、Disneyのアニメ映画「バンビ」に登場する兎。「バンビ」のヴィデオ(DVD)のパッケージにも載っている。 →Desney.co.jp ディズニー・オフィシャル・ホームページ →The Internet Movie Deta base内の紹介 |
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ヒスパニック:Hispanic(s) [普通名詞・人種(厳密には人種ではない)] 中南米のスペイン語使用圏からアメリカ合衆国に移り住んだ移民の総称、及びその子孫に当たる人々のこと。 →Wikipedia‐ヒスパニック サモア:Samoan [普通名詞・人種] サモア島人。サモアは南太平洋、オーストラリアの東約3200kmにある小群島。住民はポリネシア人。1899年アメリカ領東サモアとドイツ領西サモアに分割されている。現在は独立国家。 →サモア独立国‐外務省ホームページ クラック密売所:crack house [普通名詞] クラックとはコカインから作る麻薬。一時米国で大流行した。辞書に「大流行」と書いてあるということは、誇張ではなく本当にそれ程流行ったのだろう。ドラッグは本当に怖い。一度壊れた脳の神経は回復しないので、「ちょっとだけ」が命取りになる。ところで、水谷修氏を御存知ですか。 ピットブル:pitbull [普通名詞・犬] 恐らく、アメリカン・ピット・ブル・テリアのこと。闘犬にも用いられ、攻撃力はかなりのもの。一部の国で危険犬として指定する運動が持ち上がっているようだが、検索してみるとなかなかに愛らしいわんこ。 →アメリカンピットブルテリア‐magninet.com |
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グッドウィル:Goodwill [固有名詞(団体)] 米国のNPO(民間の非営利団体)、慈善団体。 →Goodwill Industries International,inc 古代蜘蛛:Megarachne [普通名詞(動物)] 遥か昔に存在したらしい巨大な蜘蛛のこと。灰褐色で1mにも達するとか。arachne(アラクネ)は蜘蛛に姿を変えられた女性の神話からの命名。 1メートルの巨大古代蜘蛛を見た?!--- 蜘蛛の化石(クモニスト・インターナショナル byみるかし姫様) ※リンク先、蜘蛛の画像多数有り。苦手な方はご注意を |
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nothing's all 英語特有の表現。私にはこれが重要なキィワードに思えてならない。 6,7inchの傷=15.24〜17.78cm これを思い出した作品は、ルーチョ・フォンタナ(Lucio Fontana)の「空間概念‐期待」。青いカンバスに四本の切り込みというか、「斬り裂かれた痕」があるもの。他にもカンバスが斬られた作品が幾つかある。 →Fondazione Lucio Fontana |
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時の錬金術 ----- xx「真実は時の試練に耐える」 錬金術とは古代エジプトで発祥し、アラビアを経てヨーロッパに伝わったプレケミストリー。此処では時を経て事物がより純度の高い物へと精製される、という意味合いだろう。 |
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1973年のスカイラブ計画における「叛乱」 スカイラブ計画とは、1973年、アポロ計画に用いられたロケット2種を利用して行なわれた宇宙ステーション計画のこと。トラブルと見做せる事件は2回発生している。 →Wikipedia‐スカイラブ計画 ケサダとモリノの血なまぐさい話 →ケサダとモリノの歌 |
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アイヴィ・リーグ:the Ivy League [固有名詞の慣用表現(English)] 米国東部の名門大学グループ。Brown, Columbia, Cornell, Dartmouth, Pennsylvania, Harvard, Princeton, Yaleの8校。 アレキサンドリア図書館:The Bibliotheca Alexandrina [固有名詞] プトレマイオス一世(B.C.367-B.C.283)がアレクサンドリアに創設した古代最大の図書館。50〜70万巻の蔵書があったという。アレクサンドリアとは、アレクサンダー大王が征服した土地に造られたギリシア風都市に付けられる名前なので、世界の彼方此方にアレクサンドリアがある。カエサルが船を突っ込ませて火事を起こした(うろ覚えだが、たしかそう)。 「アレクサンドリアの図書館は数世紀ごとに焼けなくてはいけない」――J.L.ボルヘス『会議』 →アレクサンドリア図書館‐Wikipedia →新アレクサンドリア図書館 (2001年8月建設) →松岡正剛の千夜千冊『知識の灯台』デレク・フラワー (新アレクサンドリア図書館についての言及、そして或る素晴らしい計画) マジノ線:the Maginot-Line [固有名詞・戦争関連(French)] 1936年完成の、ドイツとフランスの国境に作られたフランスの要塞線。当時の陸軍大臣マジノ(André Maginot)にちなんで銘々。第二次世界大戦中にドイツ空軍により破壊されている。 マジノ線に対してナチスドイツが作ったのがジークフリート線で、こちらは1938年に完成。 →マジノ線‐Wikipedia →Maginot Line(公式サイト) ジークフリート(Siegfried:シグルドとも)とはドイツおよび北欧の伝説に登場する英雄で、悪龍ファフニル(Fafner:ファフナーとも)を倒したりお姫様を助けたりと、まあ古事記で云うスサノオノミコトのような人物である。私はJ.L.ボルヘスの『ザーヒル』を読み、テセウスに次いでジークフリートも嫌いになってしまった。 ピュリッツァー賞:The Pulitzer Prizes [固有名詞(賞)] アメリカの新聞人ピュリッツァー(Joseph Pulitzer:1847-1917)の遺産により1917年に制定された章。ネイヴィッドソンが受賞した(とされている)のはジャーナリズムだが、文学・音楽などの部門もある。 →The Pulitzer Prizes(公式サイト) マンガ・キャラのイッチーとスクラッチー: ? カルヴィン:Jean Calvin [固有名詞(人名・実在)(French)] 宗教家。カルヴァンとフランス語読みをした方がピンと来る方が多いのでは。フランスで急進的なプロテスタンティズムを唱えた。「救済されるかされないかは予め決まっている」という予定説を唱えた。フランスで起こった宗教改革の争いは他のヨーロッパ諸国に比べてかなり烈しいものとなった。 ホッブズ:Thomas Hobbes [固有名詞(人名・実在)(England)] 思想家。自然主義・唯物論を国家・社会にも適用した。「万人の万人に対する狼」と云ったのはこの人。主著『リヴァイアサン』。リヴァイアサン(Leviathan / レヴィアタン)は聖書に登場する謎にして巨大な生物。また『ベヒモス』という著作もある。 →トマス・ホッブズ‐Wikipedia ベアトリス、ゲイブリエル、アン=マリー、ドミニク、エリエーン、イサベル、クローディン:Beatrice, Gabrielle, Anne-Marie, Dominique, Eliane, Isabelle and Claudine [固有名詞・人名→地名] Wikipediaによればこの名前はマジノ線の各ポイントの名前だそうだ。てっきりファム・ファタルかと。 ヘレネ:Helen [固有名詞(人名・ギリシア神話)] ゼウスとレダの娘。トロイア戦争の引き金となった。 →ヘレネ‐Wikipedia →ヘレネ‐Dictionary of Pandaemonium 世界神話事典 濫書狂:graphomania [一般名詞] 〜maniaというのは日本語に訳された場合「狂」という訳になり、やたらクレイジーでマッドな印象を与えるが、そもそも「手段そのものが目的になる」という状態を指して云うものである。濫書狂の場合、厳密には「何かの為に書く」という手段が目的に変じている、もしくは変じかけているということ。 ちなみに私も濫書狂。 「とうとうあの砂埃の舞う裏庭に現れなかった日の前日も〜」 ザンパノが書いていた『紙葉の家』は未完結だったのだろうか、それとも別の何かを書いていたのだろうか?多分後者。 |
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星:stars 星は作中でも注意を払うに値するメタファだと思う。 古来より占星術は極めて重要な分野であり、航海術も発達するまでは星を頼りにしていた。『神曲』の各篇の最後は全て星についての記述で終わっている。 Muss es sein? [German] 英語だと"Must it be?" or "Does it have to?" 原書ではドイツ語のみが書かれている。 |