「おお、時間の主よ、世紀の実体にして、記号である王よ!バビロニアであなたは多くの階段、扉、壁のある青銅の迷宮で私を道に迷わせようとした。今、全能なる神は、貴方に私の迷宮を見せることをよしとされた。そこには登るべき階段も、押し開けるべき扉も、駆け巡るべき辛い回廊もなければ、行く手を阻む壁もない」 平凡社ライブラリー『エル・アレフ』木村榮一訳 p.177